『チェルニーリトル・ピアニスト』『プレ・インベンション』そして次回から『ブルグミュラー25の練習曲』。よくこどもが習う教本の並びですね。
今回のレッスンで『トンプソン現代ピアノ教本2』が終わり、今となっては意味のない疑問ですが、トンプソン以外の教本を使っていたらどうなっていたのだろう?とふと思いました。
ピアノ教室に通う前にトンプソンの1巻は独学で勝手に終わりにしてしまっていたので2巻からレッスンを受けました。
ピアノを独学で始めた時、続くかわからなかったので初めは61鍵のキーボードと『トンプソン現代ピアノ教本1』で練習を始めました。わりとすぐに独学の限界を感じ、約半年後に今のピアノ教室に通うようになりました。このタイミングで電子ピアノも購入(飽き性の私がここまで続いたことはびっくりでした)。
独学で始めた時にトンプソンを選んだ理由は「子どもが習うようにクラッシックピアノを習いたい」と思ったから。私自身のクラッシック音楽の知識には偏りがあるので、よく子どもが使う教本で少しずつ音楽の世界を広げたいと思ったからでした。
ピアノを弾いたことはありませんでしたが、基本的な記号や拍子、音符の意味は知っていたので、いくつかの子ども用教本を見比べてトンプソンにしました(トンプソンの1巻はいきなり短い曲から始まるので、楽譜が全く読めないと難しいです)。
トンプソン1巻をやった、とはいえ独学でしかもキーボードだったので、レッスンで2巻をやりながら、ピアノの基本的な弾き方をしっかり教えていただいた感じです。
大人の初心者のために書かれた教本はいくつかありますが、そうした本を使っていたらどうなっていたのかな。クラッシックを弾きたいと思っていて、ポップスが載っていた大人向けの教本は何となく選択肢から外していたので、最近になって大人向け教本がどんなものなのかちょっとだけ気になりました。
そんなことを先生と「大人向けの教本」の話になった時お話ししました。
その時に先生がサラッとおっしゃった言葉「まだクラさんは時間あるからこの形でよかったんじゃないかな」。
……大人がピアノを始める目的と、タイミング(年齢)が持つ意味は大きい……
先生にはレッスンを始める時に「こどもが少しずついろいろな音楽に触れていくように習いたい」「ずっと弾き続けられるように基礎的な力をつけたい」「バッハを弾きたい」とお伝えしてあります。
なのでこれまでの教本や練習曲はこどもが習っているものとほぼ同じ。
ただ、たまに教本の中で「バロックには必要ない(テクニックだ)からこの曲はとばしましょう」「マズルカ弾かないならこれはいいかな」と先生の判断で練習曲をとばしたことがあります。同時に「こどもだったらとばさないのだけど」という言葉も続きます。
基礎的な力をつけることがねらいでも(先がこどもより短い)大人なので、取捨選択して教えてくださっていることを感じます。
このペースで進んでいて焦りを感じることはまだないので、しばらくはこの練習曲集たちで進むと思います。この曲を弾きたい!と強く思う曲は特に無いし、自分の上達を楽しむことができているのであまり無理したくない(←これが本音)。
新しくブルグミュラーも始まるので、ちょっとだけ気分も変わって楽しいです♪