浜松一泊旅行、浜松市楽器博物館とヤマハ イノベーションロードに行ってきました。浜松駅構内のピアノも弾いてきました。しばらく浜松旅のブログが続きます。
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浜松市楽器博物館では一日に数回15分程度のギャラリートークがあります。展示品の中からひとつ、その楽器について学芸員さんが解説をしてくださいます。
当日も4回ほどギャラリートークがあり、私が聞くことができたのは2つ。
もともとピアノをメインに見るつもりだったので、そんなに乗り気でもなく「せっかくだし」くらいの気持ちでした。
14時からの楽器は「セルパン」。
?
なんぞや。
14時前に職員の方が「14時からギャラリートークをおこないます、よろしければ〜」と声をかけていました。それをきっかけに管楽器のコーナーへ移動。数人が集まっていました。
学芸員さんの横には「セルパン」が置かれていました。うねうねしてる。
お話によると、最も古い音階のある金管楽器で(ちなみに金管楽器と木管楽器の区別はその素材ではなく音の出し方で、唇を振るわせて音を出す楽器は金管楽器)教会で合唱など演奏の音量をもっと大きくするためにサポート的な感じで使われていたそうです。その後は軍やその他の場所で演奏されていましたが、その持ちにくさや音程の不安定さなどから徐々に姿を消していきます。でもこの不安定さ、低く深い音色が教会音楽と合い、世の中から姿を消していっても教会で300年近くずっと演奏され続けていたそうです。
そんなお話と、実際に目の前で音を出して頂き、セルパンの音を聞くことができました。なかなか音痴な楽器!笑 安定させるのは難しそう。
15分ほどのトークの後「何かご質問などあればどうぞ!」とのことだったので、セルパンが何で出来ているか、どうやって作られたのか知りたくなったので質問に行ってみました。
セルパンは木製で、2枚の板から切り出して貼り合わせて作られたそう。ベルの部分を少し見せてもらいました。その後もどのように現代の金管楽器になっていったか、金管楽器の変遷についてお話をしてくださり、とても興味深い時間でした。
今まで楽器の変化など考えたことがなかったので「なるほど〜」と思いながらお話を聞いていました。
プレイエルはその一家の名前を冠したパリのピアノメーカー。ショパン愛用のピアノとしても有名です。簡単な歴史と、現代のピアノとの構造の違いの説明などがありました。
そしてすごかったのが、実際に弾いてくださったこと!現代のピアノとの違いなどを説明した後に「聴き比べてみましょう」とプレイエルのピアノ2台と、現代のピアノと聴き比べることができました。展示品の音を生で聞けるとは思っていなかったのでびっくり。ちょっと興奮しました。こういった音に合わせて作曲したのだなぁと想いを馳せながら聞いていました。
今回の訪問のハイライトでした!
このギャラリートークも学芸員さんにお話をお聞きしたかったのですが、この時点で頭がいっぱいでまとめる時間が欲しかったことと、他にも質問されている方がいたこともあって、後ろ髪引かれる思いで鍵盤ルームを後にしました。
16時前に博物館を出て、ミュージアムショップでお買物。オリジナルグッズと図録を購入しました(この図録に詳しくアクションの図解が載ってました)。
17時にホテルで夫と待ち合わせ、夕日を見に行くことにしていたので、もうカフェを探し移動する時間もなくショップ前のテーブルでメモを書くことにしました。15分くらいバッと書いて浜松駅まで移動、電車で浜名湖へ。
弁天島の夕日を見て夕食、ホテルに一泊 。
学んだな〜という一日でした。