pianotid ピアノの時間

40歳からピアノを始めて4年目。ピアノのこと、考えたこと、感じたことを書いています。

たまには、いいのかな

ブログを書き始めた時、このブログはピアノのこと、ピアノに関連して考えたことなどだけを書こうと決めていました。

「自分とピアノについて書く」とテーマを絞っているからか、書きつづけているうちに、自分の気持ちの切り替えや整理にも役立っているなぁと思うこともありました。「がんばる」と文字にすることで自分を鼓舞している時もあります。

 

そんな感じで、前回と前々回のブログにも「がんばります」と書きましたが、その後はやっぱりがんばれず。演奏途中で完全に止まってしまった発表会の後から気が抜けたまま、久しぶりのレッスンに臨みました。

『トンプソン現代ピアノ教本』は譜読みほぼゼロ状態。『プレ・インベンション』は片手ずつ。『リトル・ピアニスト』は発表会前と変わらないような状態。

 

レッスンにならないのがわかっているので憂鬱。でも行かなきゃ、と向かいました。

 

楽譜をグランドピアノに置きながら、先生にはほとんど練習が出来ていないこと、気持ちがちょっと切れてしまったみたいなことをお話ししました。そのまま発表会のお話になり、「少しお話続けてもいいですか」とお願いして、私はピアノの前に座って、先生はその少し後ろのいつもの場所に座って、レッスン時間の半分以上は話していたと思います。

 

発表会での他の奏者の話や、先生の演奏の話、自分がどんな状況だったか、演奏が止まった時どうだったか、などなど。

家で夫と発表会の感想や自分自身の反省点について話したりしましたが、私にとってまだ十分ではなかったようです。

 

お話ししていて、私のピアノについての「一番の理解者は先生なのだな」と思いました。私自身のがんばりを一番知ってくださっている。「発表会の前はよくがんばっていたものね」と何気なくおっしゃったのを聞いて、ふっと気持ちが緩んだような、認められたような、もやが晴れたような、そんな気持ちになりました。

 

先生とお話した後、発表会からだいぶ経った今になって少し泣けてきます。ミスした当日や、その翌日も悔しいとか泣きたいとかはなかったのに。

 

発表会を経験して、当日の他の人の演奏や、発表会までの自分自身の練習や当日のことなどなど、共有できる人がいるのがこんなにも心強いことだとは思いませんでした。私自身もこんなに話したかったのだなと気づきました。

 

レッスンとしてはもったいない時間だったのかもしれませんが、私にとって大事な時間でした。たまには、こんな時間があってもいいのかな。