発表会から数週間、ようやく通常運転。今までのように練習できるようになりました。なんだかんだでそれなりに大きな経験だったのだなと思います(意外と繊細だった……苦笑)
発表会前のレッスンスタイルに戻り、自宅練習も以前のようになりましたが、発表会前と今では家での取り組み方が少し変わったことに気づきました。
普段のレッスンは『トンプソン現代ピアノ教本2』チェルニー『リトル・ピアニスト』『プレ・インベンション』のテキストと、アルペジオとスケールをしています。
発表会後、トンプソンと『プレ・インベンション』は新しい曲になり、チェルニーは持ち越していた曲が今週やっと合格し、新しい曲の譜読みです。
発表会を経験して自分自身が変わったなと思ったのは家での練習について。
・人に聴いてもらえるところまで「曲を仕上げる」ということを経験したことで、曲のおおまかなゴール(ゴールという言い方が適切かわかりませんが「ここまで弾けるようになる」という目標のような感じ)と、そこまでの道筋をなんとなくイメージするようになった。
・その結果、譜読みが丁寧になり、アーティキュレーションや表現により注意を払うようになった。普段の練習もより具体的にイメージを持って練習するようになった。
これまで新しい曲の譜読みを始める時は、とにかく指を動かして、続けて音を出すことをしていました。音の長さやリズムは意識していましたが、全体の雰囲気やどんな気持ちで弾くか、深く考えていませんでした。
発表会で「人前で演奏するところまで仕上げる」経験をしたことで、曲のゴール(目標)をより明確にイメージできるようになり、譜読みの段階から「こう弾いたらいいかな」「こんな感じで弾きたいからこうかな?」など考えるようになりました。
発表会前に比べて、毎日の練習がより丁寧になった感じです。「こんな風に弾きたいから、そのためにこう練習しよう」と自分で考えられるようになってきました。
普段のレッスンでは、小品を弾き、その曲の中で学ぶべき事柄が身につけば合格、次の曲でまた違ったことを学ぶ、というように一曲を深く弾きこむことはあまりしません。初心者のうちはまだまだたくさんの曲を弾いていきましょう、という感じ。
一曲をしっかり弾きこむ経験は初めてで、それによって得たことは大きいです。
発表会の意義のひとつは、期限がある状況で曲について深く考え練習し表現する機会を持つ、ことなのかもしれません。特に初心者の私には良い変化を促す大事な機会でした。
大人のピアノ発表会についてはいろいろな意見がありますが、ピアノのレッスンから学ぶ、普段の練習から学ぶのと同じように、発表会からも良い学びをしよう!と考えられると楽しいです。例え失敗してもとりあえず落ち込んで、その後は前進あるのみですね😆