pianotid ピアノの時間

40歳からピアノを始めて4年目。ピアノのこと、考えたこと、感じたことを書いています。

「気分転換にピアノを弾くこと」が難しかった

最近忙しくなり、家にいなかったりして練習時間がとれない日を過ごしています。

高齢の両親の問題があり、常に頭の片隅に重いものがある感じ。気持ちを穏やかに持ちたいと思いつつ、ストレスを感じる毎日で。

 

10月の半ばくらいだったか、先生と話していて「ピアノが気分転換になればいいのだけどね〜」と言われたのですが、その時は「できない箇所が気になって、逆にイライラしてしまうんです……だから気持ちが落ちている時はピアノは弾かないことにしています」と答えました。

 

よく「ピアノの前に座れば嫌なことを忘れられる」と聞きますが、私の場合、自分の気持ちが穏やかでない時にピアノに向かうと、自分の出来なさがより目について不甲斐なさでイライラしてしまうことが多くありました。八つ当たりしそうになることがあったので、「まず深呼吸・ちょっとでも気持ちがおかしかったら弾くのを止める」と決めていました。ピアノを嫌いになりたくないし、そんな状態の練習は意味がない!そう思いました。

 

でも、普段、音楽を聴いたり身体を軽く動かしたりして気持ちを落ち着かせるように、ピアノの練習は切り替えて楽しむことができるといいな、とやっぱり思います。

気持ちがささくれていても、出来ないことに目を向けるのではなくて、練習自体を、音自体を楽しむことができたらいいなあ、と。

 

どうしたらいいか、先週から試しに弾いたりして、最近何となく感覚が掴めた気がしています。

 

答えは単純で、集中すること。日々の出来事を考えないで弾くこと。

 

好きだったら集中できるのでは?と思うかもしれませんが、私の場合、家族がそばに居たりすると「何か用かな、何か必要かな」と気になってしまい、ピアノを練習していても、頭のどこかで周囲のことを気にしています。

これはもう性格だから仕方ないと思っていたけれど、もう少し練習について感度を上げる(というか周囲に対しては下げる)ことを意識してやってみました。

 

あ、こんなに集中できるんだ、と自分でも少し驚き。周りを気にしすぎていたのだと改めて思います。時間がない時、気持ちが落ち着かない時ほど、割り切りって大事かも。

まだ途中で実家のことがフッと浮かんでくることもありますが、今はピアノの時間!と割り切って弾くようになりました。

 

ピアノが良い意味での気分転換、人生の助けになっていくといいなぁと思いながら過ごした週末でした。