pianotid ピアノの時間

40歳からピアノを始めて4年目。ピアノのこと、考えたこと、感じたことを書いています。

譜読みとは……

2週間振りのレッスンでした。

ブルグミュラーの「進歩」は後半がグダグダで嫌になってきてて、前半も揃わないので自分で弾いていて気持ち悪い。先生からは「この和音の流れの綺麗さを楽しめればいいのだけど」と嫌になっていることがバレてました。合格はまだ先になりそう。

チェルニー『リトル・ピアニスト』47番はレッスンの1回目、左右の弾き方をいくつか注意を受けて引き続き練習。『プレ・インベンション』49番は合格!発表会の曲に集中します。

レッスン最後に先生に質問。

「(先生が考える)譜読みってどんなものですか?」

これまで「譜読み」という言葉を普通に使っていましたが、前回のレッスンで先生がふと「うん、譜読み出来てきたから(次は……)」と話されたのを聞いて「譜読みってどの程度のもの?」と気になったのでした。その時弾いていたのは『プレ・インベンション』で、テンポは特にゆっくりでもなく前週に表情をつけることが宿題になっていた段階でした。

 

ネットで少し調べると「譜読みができた=ひと通り弾ける」という状態の基準は人によって違うみたい。ネットでざっと見た感じ、大雑把に2つの状態があって「アーティキュレーションに若干曖昧な部分があってもインテンポで最後まで弾けること」もうひとつは「ゆっくりでアーティキュレーションは確実に」という感じ。

 

これまで私は2番目に近い感じで「ゆっくりでアーティキュレーションを(なるべく)正しく」だと思っていたけれど、どうも私の先生は違う?と感じたのが前回。人によって違うならまず自分の先生の考えを知らねば!と思い、質問。

 

先生のお返事は「厳密に細かく正しいところまではいいからアーティキュレーションを正しく、表情もある程度、インテンポで(なるべく)ミスなく」でした。

Oh……ということはこれまで私は譜読み段階で終わっていたのでは……

先生にそう言うと「そんなことない!そんなことない!ちゃんと(譜読みの)先もやってる」と笑いながら仰っていましたが。譜読みにちょろっと毛がはえた程度なんだろうなー

 

うーむ。入口に立つのもムズカシイ。

別に落ち込んだ訳ではなく、毎回のレッスンと自宅の練習で、まだまだ自分がやること、やれることがかなーりたくさんあるなーと思ったのでした。譜読みができた状態の捉え方が先生と違っていたのに気づいて、今聞けてよかったなと思います。

またちょっと違った形でやる気がでました。今年の目標にひとつ追加で、譜読みの先の時間をなるべく多く持てるように頑張る!

 

少しずつ練習曲が難しくなってきて、出来ることも増えて来ていると思うので、もっともっと学びたいし身につけたい。そんなふうに思った今回のレッスンでした♪

チャレンジな曲

昨年の終わり、発表会で弾きたい曲の候補を先生にお伝えし、先生からみて無理がなく大丈夫そうなら少し早めに練習を始めたいと相談しました。

先生からは「勉強するつもりで少し時間かければ大丈夫」と言われたので、即、楽譜を購入しました、とここまで昨年のブログに書きました。

 

楽譜は全音の『小プレリュードと小フーガ』。バッハ!

 

バッハはとても馴染みのある作曲家。母が教会でオルガンを弾いていた関係(プロとかではないです)で、生まれる前からバッハ(のオルガン曲)を聞きまくり。実家にはリードオルガンや電子パイプオルガンがあって、毎日バッハなど教会音楽を聞いて育ちました。好きとかではなく「刷り込まれた」感じ。

 

今練習中の『プレ・インベンション』も雰囲気に馴染みがあってイメージしやすい曲たちです。私にとってチェルニーやブルグミュラーよりとっつきやすい。

今年の発表会はバッハが無理でもバロックがいいなぁと思っていました。

 

探していくうちに知ったのがバッハの小プレリュード。

「小」プレリュードと言うように短い前奏曲で、インベンションもそうですが、バッハ的には教材的な位置付けの曲。後にお弟子さん達が「6つの小プレリュード」「9つの小プレリュード」などなどにまとめたようです。まとめ方もいくつかあるのかな?

全音の楽譜には「初歩者のための12の小さな前奏曲または練習曲」「6つの小プレリュード」あとは小フーガ。「初歩者」と書いてありますが充分難しいわ。

 

「6つの小プレリュード」の中から難しさや発表会向けかどうかを考えて一曲選びました。

去年より長いからこれだけかな、と思っていたら「え?でもこれ短いよね?」「もう一曲選んで」と先生。

雰囲気の違う曲をもう一曲ということで、いくつか他の作曲家の曲も考えましたが、バッハの別の小プレリュードを弾くことに。前奏曲2曲だけど続けて聞くと雰囲気が違うのでちょっとかっこいい。

とても短い小プレリュードC-Dur(BWV939)の後に「6つの小プレリュード」から一曲弾きます。BWV939は短いけど「これから始まる!」という感じが強くてかっこいい。雰囲気を作りたいな。

 

来週のレッスンはお休み。あと1週間と少しでどこまで譜読みが進められるかわからないし新しい曲が多くてちょっと大変ですが、やっぱり弾きたいと思った曲なのでやる気満々で楽しんでいます♪

レッスン(練習不足と合格と新曲)

関東は都市部も大雪。久しぶりの雪〜と窓の外を見ていたけれど、実際外を歩くと湿った雪でびっちょり。ああ、ここの雪ってこんな感じだった……とテンションダダ下がり。パウダースノーが恋しい。

 

雪が降り始める前にさくっとレッスンに行ってきました。

ブルグミュラーの「進歩」ぜんっぜん弾けなくて嫌になってきました。レッスン前日には「よくわかんない!つまらん」とか思いながら練習してました(-_-;)

で、レッスンでヨタヨタ弾いた後、先生から淡々と「(次の音を弾くための指の)準備ができていないから、こうして練習して……」と、淡々と(2度目)練習方法を教わり、「ヤダヤダ言ってても仕方ないよな」という気持ちになりました。先生には「嫌です」とかは言っていませんが、分かってらっしゃると思う……。

これまでにも時々あった、なんか弾きにくくて嫌になる曲。そのうち弾けるようになって楽しくなる、はず。でも最近はチェルニーの『リトル・ピアニスト』の方が好きです。

 

チェルニーの方が進んで46番は合格。難しくなってきてからこんなに早く合格もらえたのは初めてかも!ちゃんと練習したという実感もあるので嬉しい!次は47番。

 

『プレ・インベンション』49番「サラバンド」は「もっと流れを作って弾く」ように、まだ自分でもできていないと思うのでもっと丁寧に深く弾けるように練習。

 

そしてレッスンの最後に発表会の曲を決めました。先月から具体的に相談をしていて、ちょっとチャレンジな曲が2曲。譜読みが宿題。

『リトル・ピアニスト』も譜読み。ブルグミュラーも「サラバンド」もまだ練習。

一度に5曲はちゃんと時間配分考えないと……

確実に身につくよう焦らずやっていこうと思います。

 

普段降らない量の雪、大きな災害がないことを祈ります。

部分練習が普通になってる!

ふと、部分練習することが普通になってる!と気づきました。いつからだろう?

 

ピアノを習い始めて3年。「曲の頭から通して弾くのではなく、出来ない部分を取り出して繰り返し部分練習!」と部分練習の大事さを言われていました。ブログにも工夫していることを書いた記憶があります。

それでもやっぱり弾けているところを楽しみたい気持ちがあって、少し練習すると通して弾いていて、ひっかかるところには目をつぶってしまう。部分練習もするけど、通しで弾くこともよくする、そんな練習をずっとしていました。

 

でも。ついさっき気づいたのですが、フツーに部分練習から始めていて「あら?」と思いました。部分練習だけの時もあることにも気づきました。

今までは「部分練習をやる!」と意識しないとやらなかったのに。

いつ頃から変わったかはわかりませんが、昨年終わりから毎回のレッスンの後に、これまでよりも練習計画を立てる時間をしっかりとって考えて計画を立てるようにしたので、それがよかったのかな?と思います。

 

レッスンを受けているそれぞれの曲について、

1.③〜④小節 左手◯回、右手◯回、両手で◯回、3回連続してノーミスで ※拍気をつける!

2.⑤〜⑥小節 ……

こんな感じで回数まで具体的に書くようにしたのもよかったかも。数を決めてはいますが、これは最低限繰り返す回数。決めた回数を弾くうちにスムーズになっていくので、そのまま納得するまで練習していて、結局決めた回数以上繰り返して練習することになります。

 

もう一つ変化があって、弾けている所を繰り返し弾く時間がちょっともったいない、と思うようになってきました。

一つのフレーズの後半がひっかかるなら、そのフレーズを分けて後半を練習する、さらに2つの音だけ、とか細かくわけてみることができるようになってきたかも。

これも習い始めた頃からずーっと先生に言われてきたことなのですが……まとまりで弾いて誤魔化すのではなくピンポイントで確実ではない箇所に向き合って練習することがちゃんとできるようになってきた感じ。

 

今はまだ短い曲しか弾いていないので、今のうちに効果的な練習方法を身につけたいです。

部分練習への変な抵抗感がなくなったのは良いこと。意識していませんでしたが嬉しいです♪

慎重に、慎重に……

レッスンがありました。

練習時間が全然取れず、ブルグミュラーは先週と状態がほとんど変わらないのでスキップして、cis moll 嬰ハ短調のスケール、『リトル・ピアニスト』は46番、『プレ・インベンション』49番「サラバンド」の2曲だけのレッスンになりました。

 

「cis mollのスケールは難しいからそういうものだと思って気長に」ということでしばらく練習続きそうです。指が左右同じ動きの感覚になるのに微妙に違うし、次の鍵盤まで間隔があく箇所もあるし、黒鍵をしっかり捉えられないし。難しい。

 

『リトル・ピアニスト』46番も「サラバンド」も、慎重になって弾いているから、もっと勢いをつけて!という指摘を受けました。

最近いろいろな所に気づくようになり、頭の中フル回転させて弾いている気がします。ミスタッチをしないようにということだけではなく「ここははっきりと深く」「手の使い方を気をつけて」とか強弱とかいろいろ。その結果慎重になっている。

レッスンで「〇〇を気をつけてもう一回弾いてみましょう」と言われるとさらに気をつける箇所が増えてもっと慎重に。で、先生から「なんかたくさん考えて弾いてるのがわかる・苦笑」という演奏になります。

 

譜読み後の1週間がそんな感じなので、これが「弾きこむ」前の段階なのかな。この後たくさん弾いていくと、自分に馴染んでいくというかいちいち頭で考えなくても流れで出来てくることが増えてきます。というわけで今週は意識しながらフレーズごとの部分練習をたくさんする。

 

ここ数ヶ月の練習を振り返ると、譜読みはじっくり「忍耐の時」、考えながら練習する時、曲に馴染んで「仕上げに向かう時」なんとなくそんな時期に別れるような気がします。

先週できなかった分、今週はブルグミュラーを中心にがんばります♪

「音の粒をそろえて弾く」だけじゃなくて

ピアノ初心者・初級者に向けて書かれたブログなどでよく目にする言葉のひとつが「音の粒を揃える」という言葉。

全ての音を同じ力加減で均等な音になるように弾くこと、と理解しています。1の指だけ大きな音になったり5が弱かったりせず、滑らかに均等に、そんなイメージです。

ブログなどでは「粒を揃えるためには指の独立が必要で、ハノンなんかはその練習にいいので〜」と続くことが多い気がします。

 

さて、先週から譜読みが始まったのが『プレ・インベンション』49番の「サラバンド」。

なぜかわからないけれど私がイメージする最もバロック的な音楽!こういう曲大好き♪ 小さい時は「なんかうねうねした曲」と思っていました。左手は「sempre legato /センプレ レガート」引き続き滑らかに、という指示が書かれていて、ずーっと続きます。

この左手を練習している時に、先に書いた「音の粒を揃える」という言葉をけっこう意識していたように思います。油断すると1の指だけ変な音になるので気をつけて。なるべく均等に滑らかにつなげて。

 

そしてレッスン当日「サラバンド」1回目。

その左手についての先生のコメントが「ちゃんと横の流れが出来ていて良いので、全部同じに弾くのではなくもっと表情をつけて」でした。

うーむ。音が飛び出さないように、滑らかに、途切れないように……と気をつけていた結果、単調になってしまった。いや、でも1回目でここまで考えて弾いたのはエライと思うの、自分。と自分を褒めつつ、均等に音を鳴らすことに集中し過ぎたなあと反省。

 

「揃えることは大事だけどもっと表情をつけて弾く」ことが宿題。でも「よく聴きながら流れを感じて歌うように弾いているからこのままのやり方で練習続けてOK」とのこと。

初めて出会う形の曲ですが、捉え方が合っていたのは嬉しい。

(もう一つの新しい曲ブルグミュラー「進歩」は練習方法がわからずレッスンはボロボロでした・泣)

 

音が変にでこぼこしないように、でも響かせてフレーズに動きをつける、そのバランスを見つける。ちょっと楽しそう、と思ってます。

 

-----♪-----

ブルグミュラー「進歩」チェルニー『リトル・ピアニスト』46番もまだまだ合格には程遠い。

がんばります♪

気持ちをラクに弾く経験

年末年始をはさんで3週間レッスンがお休みでした。体調を崩して寝込んだ日もありましたがそれ以外はマジメに練習をしていました。その結果冬休み前からのブルグミュラーチェルニー、『プレ・インベンション』合格頂きました。うん。よかった。

3週間あって自分では練習したと思っているのに合格できなかったら練習内容がよくないということだと思うのでホントよかったー

振り返ってみると長いお休みの時にダレずに練習できたのは初めてかもしれません。

 

ブルグミュラー「無邪気」はテンポを少し上げてこのままお家で練習するということで合格、

『リトル・ピアニスト』44番は〈先生〉:「飽きてたら次進んでOK」〈私〉:「次行きます!」で合格、

『プレ・インベンション』42番は「楽しく弾けているので」合格。

 

今回のレッスンでおもしろかったのは、自分が「やけになって」弾いていたこと。

正直なところ『プレ・インベンション』42番は合格できないかなと思っていました。自宅やスタジオでの練習ではミスタッチなく弾けるようにはなっていたのですが、まだ気になる点がいくつかありました。

レッスン当日。この日は少し疲れていて最後の『プレ・インベンション』では集中も切れ気味でした。

弾き始めてすぐにいつもはしないミスタッチがあり気持ちは「どうでもいいや!」と少しヤケになりました。といっても雑に弾いた訳ではなく、とにかくリズムよく楽しくミスは気にしない!!という感じ。ミスタッチをしてもガン無視、強引に続けて弾いていました。

その気持ちがリラックスにつながったのか、雑な演奏ではなく、開き直って弾いた感覚につながったみたいです。これまでは一度ミスタッチや強弱、フレーズの表現など「間違えた!」と思うとその瞬間体が変に緊張している感覚がありました。でも、今回初めて一曲を通して体が硬くなる感覚がありませんでした。

 

弾いている時に思っていたのは「やけになってるなー」だったのですが、本当は適度なリラックスだったのかなと思います。きっかけがミスタッチだったので状態を表すいい言葉が見つからなくて「やけ」と思ったのかも。先生にも「流れを止めずに音楽になっていたからいいと思う」と言われ、この感覚でいいのか!と新しい体験。

またあんな風に弾きたいなあ。そう思える感覚でした。

 

-----♪-----

全部合格したということは今週は譜読みの週。3曲+アルペジオ。このアルペジオのcis moll 嬰ハ短調、1年〜くらい前にスケールに取り組んでいた時に難しいからとばしたもの。

〈先生〉「スケール(今回)練習しました?」

〈私〉「やってません!次までにやってきます!汗」

指遣いがムズカシイ。

他はブルグミュラーの「進歩」、『リトル・ピアニスト』46番、『プレ・インベンション』は49番コレッリサラバンド

やっと2024年のレッスンが始まりました。

今年はもっと練習するぞー!