レッスンの基本の基ですが、まずは楽譜にかかれているとおりに弾くこと。
正しい音と音の長さを正確に。音がつながっているのか、それとも切るのか。拍と強弱などなど……。
楽譜には目に見える情報がたくさんあるなぁと改めて思っています。指示書ですね。
楽譜は指示書、なんて書きましたが、実は高校生になるまで楽譜が何のためにあるのかわかっていませんでした。
楽譜を持って歌っていたけれど、全く見ず、全部覚えて歌っていました。楽譜というものは楽器を演奏する人が、曲があまりにも長くて複雑で覚えられないから、そのためにあるものだと思っていました😅
伴奏や他のパートの音を聞いて調整し覚えて歌っていたので、なんで合唱の時に楽譜を持つのだろう、歌詞だけでよくない?と本気で思っていました。
高校生の頃にふと、周囲をみて「楽譜に載っている音符の高さと長さで歌う」ことに気づき、楽譜を見るようになりました。
「楽譜のドの音符を見たらドの音で歌う」当たり前のことなのだと思いますが、高校に入るまで、そんなこと思いもしませんでした。「だから初めての曲も歌えるのか!」と気づいた時はけっこうな衝撃だったのを覚えています😳(何言ってるんだと思われるかもしれませんが、こういう人間もいるってことで……)
高校がよく歌う学校だったので、友人が「リズムが違う」と楽譜を見て指摘しているのを見て気づいた感じです。でも、気づきはしたけれど、耳で聞いて感覚で歌うことはずっとしていました。音符を読むというより、音符の上下などを見て歌う感じ。
2年前に独学でピアノを弾き始めた時も、何となく流れをつかむと、あとは感覚。感覚で弾いていると、不協和音でなければ間違えた音を弾いていても自分で気づけません。
レッスンを受け始めた頃は「その和音でもおかしくはないけれど」と言われるような間違いが多くありました。「音楽的に不自然ではないけれど楽譜に書かれた和音の方がおもしろいよね?」「このリズムの方が表情がでるよね?」というような音の読み間違い、勝手に作曲!が多かったです。さらに音をどう切るかなど考えずに弾いているから、毎回不安定な演奏。「ここをのばしすぎ」と言われても、自分ではおかしく思っていないから何のことがわからなくて。
こんなことの繰り返しから、練習は楽譜を意識するようになりました。今年の目標に「楽譜を読む」を入れたのもこうした経緯があったからでした。
この半年で、だいぶ楽譜を読む習慣がついてきたように思います。ここで音を切っている、つながっている、強弱や和音など、注意して弾くこととともに、どうしてこうなのだろう?と考えることが少し増えてきました。もちろん音楽的なこととか、作曲家の意図とか、深いことはわかりませんが、これには意味があるのかな、と立ち止まることがちょっとだけ多くなってきた気がしています。
長々と楽譜についてこんなことを思ったのは、今回のレッスンで「1回目だけど、よく弾けています」と言われたから!『プレ・インベンション』のカノン2曲、先生は「難しいかも」と思われていたようですが、意外と弾けてたとちょっと驚かれた様子👍
カノンは同じフレーズの繰り返しですが、左手が始まるタイミングやスタッカートの位置が右手と違っていたりなど、けっこう細かい。自宅練習ではかなーり楽譜見て、指示通りに弾けるように手の使い方などを考えました。その結果が出てきたことが嬉しいです😆 基本の基に、やっとちょっとたどり着いた気持ちです。