pianotid ピアノの時間

40歳からピアノを始めて4年目。ピアノのこと、考えたこと、感じたことを書いています。

難易度とは

最近ピアノ曲の難易度について見る機会が増えました。

 

ピアノ曲の難易度はかなり曖昧。初級・中級・上級というざっくり分類やA・B・C……だったり、初中級とか初級後半とか、さらに細かくわけたり。教本の後ろには難易度ごとの教本・曲集一覧が掲載されていたり、ネットを見るといろいろな立場の人がそれぞれの視点で難易度をつけていたりします。

 

そもそも何をもって「弾ける」とするかの共通認識ができないものなので、いろいろな視点からの難易度があるのでしょう。

ピアノを弾き始めたばかりの人間にとって「音を楽譜の通り出す」ことも実は難しくて、さらに「きれいな音」にするのは至難の技。どのあたりで「弾ける」と判断するかは人それぞれになります。自分で「弾けた!」と思っても先生からすれば「まだまだ!」ということも。

 

普段は『あるピアニストの一生』というサイトの、ピアノを教えていらした田所政人先生がまとめられた難易度表を見ることが多いです。

子どもを教えているピアノの先生向けにまとめられたようですが、難易度が1〜28まで細かくわけられていること、一般的によく使われる教本・曲集についてもまとめられているので、教本を使ってピアノ教室で習っている自分がどのくらいなのかなーと見ることがあります。

 

今回、発表会の曲は「好きな曲でいいですよ」と言われたものの、何が弾けるかわからず、YouTubeの「発表会向けの曲」や上記の難易度表に頼りました。

 

田所先生の難易度表によると、私の現在のレベルは6から7というところ(『トンプソン現代ピアノ教本2』の掲載曲が難易度4〜7、『プレ・インベンション』が4〜14とされていて、大体7くらいの曲までやっています)。

この難易度表を参考にちょっとだけ背伸びして、7から8に分類されている曲の中から発表会の曲を探しました。

レッスンで「こんな感じの曲がいいです」と先生にお話したのは、難易度が8の曲。でも先生は「ん〜結構難しいかも。きれいに弾けたらいいけれど、あまりパッとしなくなる可能性もあるかな」と難色。自分でも「これがいい!」というものがあったわけではないので、先生と相談し、かわりに提案されたのが平吉毅州の曲。帰宅して難易度表見たら10って書いてありました……

えっと。

難易度的に3段階上。大丈夫でしょうか。

先生から提案されてYouTubeで聞いてみて、これを弾けたらいいなと思って決めたのですが、難易度を見てちょっとびっくり。

 

私が最初に先生にお伝えした曲は、難易度8で自分でも楽譜を見てきれいに響かせるのは難しそう〜と思っていたのですが、先生から提案された曲が田所先生視点では更に上の難易度の曲だったことにびっくり。

子どもではなく大人が弾くということや、私の得手不得手、曲自体が持つ力、3ヶ月かけること、など考慮して「弾ける」と判断されての提案だと思うのですが、やっぱり難易度って曖昧で難しいと思ったのでした。

 

せっかく先生について習っているので難易度に振り回されず、先生とお話しして練習していこうと思います。

 

それにしても、難しい……