pianotid ピアノの時間

40歳からピアノを始めて4年目。ピアノのこと、考えたこと、感じたことを書いています。

表現すること

最近ピアノ練習が楽しくなってきた理由を考えてみて、思い当たったことがひとつ。表現することの意味がまた少しわかったような気がしているからかな?

 

何がきっかけかはわかりませんが、以前よりイメージと弾き方が合って弾けるようになった感じがしています。「ここは軽やかに弾きたい」とか「堂々と」など、頑張って意識しなくても以前より無理なく弾けるようになってきています。

そうなると弾いていても自然と勢いというか流れが出来て、その流れにのって弾くことができたことがあり、まだほんの少ししか味わっていないけれどこの感覚は楽しい。めちゃくちゃ楽しい。

 

今はやっていないハノンも『リトル・ピアニスト』のチェルニーも練習曲ではあるけれど音楽として「どう弾くか」よく問われます。大いに盛り上げて弾く訳ではないけれど、ただ指を動かすだけでなくフレーズの中にどんな表情をつけるかなどを以前より気にするようになりつつあります。

 

教本や練習曲集には、それぞれ順にピアノの課題があって、それを取得するための曲が掲載されています。順に取り組んでいくとその技術が取得できる。はず。

そして取得した技術に加えて「どう美しく弾くか」レッスン当初から言われていたことですが、発表会後からかな、より指摘されている気がします。

「ミスしないように慎重になっているから(合っているけど)音が硬いね」と指摘されたり、反対に「楽しい雰囲気がわかるからこの曲は今回で終わりで」ということもありました。

 

「音楽的に」と言ってもその言葉だけでなく、先生は弾くイメージを具体的に説明して下さいます。オーケストラやチェロ、バイオリンなどの弦楽器、オルガンなど他の楽器に例えられることが多いです。歌の時もあるかな。これまでは「チェロがゆったりと弾く感じ」など説明がありましたが、最近少し変わってきて「私だったらこう弾くかな(クラさんはどう思います?)」といった言い回しをされることがあって、ちょっとこわい。何にも考えず間違えないよう必死に弾いているとこの質問は緊張します。

 

表現についてはもう一つの変化があって、最近体がよく動く・笑

気持ちを入れようとするとそれに伴って体も動くのですね。楽しい時は楽しく、深く弾きたい時は少し前のめりになったり。自然とそうなっている自分がおもしろいです。大きく動くわけではないけれど、「身体全体で弾く」という先生の言葉がちょっとだけわかった気になりました。

以前も思ったことですが、ピアノ演奏の動きは人それぞれではあるけれど、必要な動き若しくは自然な動きなのね、と自分が動いていることを見てあらためて思います。

 

また少し経つと「表現できるようになってきたかも!」とまた思うかもしれません。その時に感じることは今とは違ったものであるはず。

 

少しずついろいろなことに気づいていけるピアノっておもしろい。他から見ればほんの少しの変化で演奏にすぐ反映できていないかもしれないけれど、自分自身で手ごたえを感じていることが練習が楽しくなった大きな理由かもしれません♪